2006-06-27

スケジュール管理をどうするか?

最近,会議に参加することが多くなりました。開発をしていたときは線表(ガントチャート)で予定を管理してて,これで十分でした。予定立てて確認してもらったら,あとは自分で黙々と進めるだけ。しかし会議に出席となると,予定も変わりやすいし自分の予定との整合もとらなきゃならない。ということでスケジュール管理をしっかりやろうと決めたんだけど,さてどうやるか?

スケジュール管理のやりかたは,大きくアナログとデジタルの二方向に分けられると思います。アナログ=紙で管理で,要するに表や手帳に書き込むやり方。デジタルはOutlookの予定表みたいにPCで管理したり携帯電話のスケジュール帳で管理する方法。

自分の周りでは手帳で管理している人が多いですね。でも自分としてはやっぱりPCでやりたいしな~とか考えてたんですが,一応全部の方向性を実践してみることにしました。つまり紙とPCと携帯電話。


【紙で管理】
気に入ったスケジュール帳が見つからなかったので,こちらで紹介されているカレンダーを小さく印刷して予定を書き込むことにしました。

2006年(平成18年)印刷用カレンダー by ゴッゴル・delcup

私はノートはRoll Bahn,手帳はモールスキン(スクウェアノート)を使ってます。どっちもコンパクトで持ち運ぶのが楽なので気に入ってます。とりあえず上のカレンダーを小さく印刷してRollBahnは後ろのビニールポケットに,モールスキンもポケット部分に挟み込んで使ってます。
こっちは飽くまでサブで使ってこうと思ってます。


【PCで管理】
今まではOutlookの予定表で管理してました。管理してたといってもちょこっとしか書き込んでませんでしたけど。会社ではメーラはOutlookを使っているので,付属の予定表だと追加しやすいので,これを使ってました。
でも,Google Calendarは良いですね~。最近は別の拠点に行くことが多いんだけど,Webアプリだったらデータを持ち運ぶ必要が無いし。それに使いやすいです。PCではこれをメインで使ってみようかな。


【携帯電話で管理】
「モバイル関係の仕事してるなら携帯電話で何でもやらなきゃダメだろ!」ってことで,やってみることにした。iアプリで使えそうなのがないかなーと調べてみたら次の二つが良さ気です。
  • UBIMEMO
  • スケジューラ,TODOリスト,メモ帳などがまとまったPIMツール。インタフェイスも垢抜けてて良いですね。しかもWebアプリとも連携していて,予定表をPCと携帯の両方から見られます。
  • ore.cale!!
  • こちらはスケジューラ機能だけですけど,とっても使いやすいです。画面デザインはこちらで見られるけど,予定が一目で分かるので待ち受けアプリにしておくと便利です。メールを通じてOutlookの予定表と連携が出来るようですね~,やっぱりケータイスケジューラにPCデータ連携は必須だな。

総合力ではUBIMEMOのほうが上だけど,スケジューラ単体としてはore.cale!!のほうが良いですね。なのでしばらくはore.cale!!を使うことにします。

しっかし,UBIMEMOもore.cale!!もよく出来てますね~。iアプリが始まったころに自分もツールを作ってましたけど,そのときよりはるかに質が上がってますね。



今一番欲しいツールは,携帯電話ではore.cale!!を使って,データ連携をGoogle Calendarを使うというやつ。ここらへんのデータ連携はPlaggerってやつを使えば出来そうですね。Plaggerって少し調べてみたけど,Webアプリ同士を連携するためのフレームワークみたいなもののようです。なんだかシンプルでよい感じ。

まぁ,ちょこちょこ工夫していこうかなっと思ってます。

2006-06-22

ICカードついて調べてます

最近のお仕事は提案や商品企画なので,今までの知識(Java,Eclipseプラグインとか)とは違う知識が必要になってきてます。そこでお勉強ということでICカードについて調べてみました。

ICカード - Wikipedia


まずICカードの規格だけど,代表的なのは次の三つです。

1. Type A
 ISO/IECという団体で規格が策定されてます。ヨーロッパとかでは使われているみたい。日本ではマイナー。

2. Type B
 こちらもISO/IECで規格策定。こちらは日本だと公共分野のICカードでよく使われています。住民基本台帳カードではこちらを採用。まだ実行されてないけど運転免許証をICカード化するって計画でもこれを採用する予定。ここのWikipedia解説を読めば分かるけど,住基カードではJavaカードとか結構アレゲなものが使われているみたいで,公共分野にしては面白い。

3. FeliCa
 ソニーが策定した規格。標準化しようという計画だったらしいけど,なぜかType CにはならずにFeliCaのまま。日本だとおサイフケータイとかSuicaとか,一番普及していますね。
Type A,Bとの違いは通信スピード。プロトコルが高速通信に向くものらしく,Type Bでは0.7秒掛かる処理が0.1秒で出来るとか。だからSuicaで採用されたみたいですね,0.7秒も掛かってたら朝の混雑は捌けないってことで。



データのアクセス方法にも接触型,非接触型の2種類があります。最近はほとんど非接触型ですね。非接触型ICカードは,小さなチップとそこからカードの縁をぐるっと回っているアンテナから出来てます。Suicaに光をあててみると,反射して丸く浮き上がっている場所が見えるはずです。それが埋め込まれてるICチップ。読み取るときは,ICカードのリーダ/ライタが電磁誘導でアンテナに電気を発生させて,ICカードのプログラムを起動するという仕組み。

ここら辺のことを調べてみて分かったけど,ICカードというのは今までの磁気カードの発展というより,超小型で機能を切り詰めたPCと考えたほうが良さそう。ちゃんとOSもあるし,EdyやSuicaはその上に載ってるアプリです。


ICカードの未来についてちょっと妄想してみました。非接触型ICカードはそのうち身体に埋め込まれるようになるかもしれない。Edy機能とかを載せればおサイフニンゲンになれるし,本当に手ぶらで買い物できるから超便利。Suicaもインストールしとけば,手ぶらでどこでも行けるよ!
それだけじゃなくて医学デバイスを体内のICチップと繋いどけば,体調の情報を非接触で調べられたり,薬品の投与をコントロールできるようになるかも。そこまで行かなくても,血糖値とか血圧とかをリアルタイムで把握できたら結構人生が変わると思うんだけどなぁ。メンタルな不具合が実はフィジカルな原因から発生しているってことは良くあることだし。


とりとめが無くなってきたのでここらで終わります。ICカードみたいな古い技術も調べてみるとわりと面白かったよ,というお話しでした。マル。

2006-06-21

うちの会社とオープンソース

先週,社内で開催されたミーティングに参加してきました。テーマは「オープンソースにどう取り組むか」。


うちの会社は結構古い会社なので,オープンソースなんて無視してるのかと思ってたけど,ミーティングでは偉い人も含めてかなり熱く議論してました。「Web2.0」とか「ロングテール」とかの言葉がバシバシ交わされてて,なんだか興奮してしまいました。とりあえずうちの会社も捨てたもんじゃないなーと希望が持ててきました。

でもミーティングに参加しているほとんどの人が30代以上なのがダメだと思いました。20代は自分と一緒に参加した同期の友人だけだったかな。それともうひとつ,「オープンソースを扱える人材をどう育成するか」という議論で,「全社的なセンターを作って~」とトップダウンで考えてるようだったけど,これが古いですね。オープンソースをやる奴は放っておいてもやるから,会社としてやることはそういう奴を見つけてサポートすることではなかろうか? サポートというか「堂々とやっても良いよ」とアナウンスするだけでもOKだと思う。


自分もVisual Editorを改造したりしてるけど,こういう過程で得た知識をアウトプットしたい,という思いはあります。さらに言うと「俺はこんなことをやったんだぞ,すごいだろ!」ということが言いたい(なんかアホだけど)。要するに技術が分かっている人から認められたい。

ふつうの仕事だとスケジュール通りに仕様通りの機能を持ったシステムを作ればOKで100点なんだけど,オープンソースをやりたがる奴はそれとは違う評価軸が欲しい奴だと思う。だからオープンソース技術者を育成するには,その普通の仕事とは違う評価軸を作ってやれば良いんでないのかなー。あとそれを発表する場所を提供すること。


そんな感じでうちの会社もまだまだ面白いかもと思いました。近いうちにまた開催されるそうなので,また参加する予定です。




【参考リンク】
サルノオボエガキ: はてなグラフでバーンダウンチャート
このエントリで書いたけど『ウェブ進化論』を読んでたのは,このミーティングのためでした。こんな感じで,エクササイズリーディングを駆使しつつ予定通りに読み終えられたのでした。
deltamのウェブ進化論とdeltamのウェブ進化論BDC

2006-06-14

開発から企画へ異動

今週の月曜日から勤務先の部署が変わりました。先週までコーディングをがりがりやってたのが,今週から新規商品の企画です。何というか,仕事の内容が端っこから端っこへジャンプした感じ。

ということで,先週から今週にかけて引き継ぎ資料を作ったり新しい業務についてお勉強したりしてたのでブログ更新を怠けてました。今度の部署では携帯電話やユビキタス関係の商品を考えなきゃならないので,そっちらへんの内容を書くかもです。

とりあえず,昨日お勉強したToruCaってのはスゴイっすよ。これだけでソリューションを1ダースは考えられるはず。うーむ,携帯電話関係の技術ではiアプリ以来のトキメキです(笑


これまではソフトウェアのアーキテクチャとか工数ぐらいしか気になかったけど,今度からはお客さんや収益なんかも考えて企画をしなくちゃいけない。大分今までの仕事とは違うんだけど,まぁ良い経験なんでがんばって行こうかなーと思ってます。

だってプログラミングと企画が出来たら最強だもんね!

2006-06-04

はてなグラフでバーンダウンチャート

deltamのウェブ進化論とdeltamのウェブ進化論BDC
『ウェブ進化論』読書進捗



某所で開かれるミーティングのために梅田望夫さんの『ウェブ進化論』を読んでます。なんとか6月6日までに読み終えたいので,読書の進捗をどうやって管理しようかなーっと思ってたんですが,はてなグラフでバーンダウンチャートを書くことを思いつきました。


はてなグラフは,ウェブ上で数値を記録してそのグラフを表示できて,しかもそれが共有できるというサービス。前にダイエットのために体重管理に使ったことがあります。

バーンダウンチャートというのはアジャイル開発で使われる進捗管理のテクニックです。一目で残作業がどれぐらいあるのか分かる,シンプルで使いやすい手法ですね。詳しくは以下のページを参照。

mymy-mycompany分室 | バーンダウンチャート
「見える化」でソフトウェア開発! ~オブジェクト指向実践者の集い(第 3 弾) 参加レポート~
円山貫’s EYE on high-tech development: バーンダウンチャート / バックロググラフっていいね。 - 遅れなんか見たくない。いつ終わるかを見たいんだ。


それでは,はてなグラフでバーンダウンチャートをどうやって作るのか,『ウェブ進化論』の読書進捗を例にして説明します。

【つくり方】
    1. グラフの追加で「ウェブ進化論」と「ウェブ進化論BDC」というグラフを作成
      「ウェブ進化論」グラフには,その日に読み終わったページ数を記録します。
      「ウェブ進化論BDC」グラフには,読書予定を設定します(バーンダウンチャートの斜め線になります)
    2. 「ウェブ進化論BDC」グラフに読書予定を書き込む
      読書開始日に0,読了予定日に総ページ数を入力します
    3. 二つのグラフを「上下逆」に表示させる
      グラフの設定画面で,[グラフの種類]の[上下逆に表示する]にチェックを入れます
    4. 「ウェブ進化論」グラフと「ウェブ進化論BDC」グラフを比較する
      「ウェブ進化論」グラフのページを開き,[グラフの比較]メニューで以下のように入力する
         [graph:id:ユーザ名:ウェブ進化論BDC:image]
    5. 比較したページをブックマークする
      ブックマークのタイトルを「はてなグラフ - ウェブ進化論」と変えておく


【使い方】
  • 進捗の見方。
    • 斜め線より上の場合は,進捗が予定より遅れてます。がんばって読み進めるか,予定を延ばすのが必要です。
      斜め線より下の場合は,進捗が予定より進んでいる。無問題です。
  • 予定を変えたい場合
    • 「ウェブ進化論BDC」グラフの総ページ数が入力されている欄を消して,新しい読了予定日に総ページ数を入れる



この記事の最初のほうにウェブ進化論の読書進捗バーンダウンチャートを貼ってあるのですが,予定より遅れてますねー。早く読まないと6月6日までに間に合わないぞっと。


これでほかの読書の進捗を記録していこうかなーって思っておりますが,最後にはてなグラフについて思ったことをいくつか。

  • グラフの題名が全角8文字まで,というのは何とかならないかな
    • これがはてなグラフの可能性をかなり狭めているような気がします。

  • 一つのグラフを表示するページで,タイトルにそのグラフ名が出てこない
    • ブックマークするときに不便です。ユーザ名は出てきてるけど,グラフ名のほうが重要だと思うので,表示して欲しいなー。ついでにグラフ同士を比較するページでもタイトルにその旨表示して欲しいなー。



今回は読書の進捗に使ったけど,バーンダウンチャートは実績を定量化できるものに対しては使いやすい管理法だと思うので,他にもこのテクニックを使ってみようと思います。