2008-03-12

映画「ジャンパー」と範馬勇次郎とデッドマンズQ

映画「ジャンパー」公式サイト

何となく「ジャンパー」を見てきました。面白さとしては中の上ぐらい。後悔はしないぐらいの面白さでした。以下ちょっとネタバレするかもです。

ジャンパーを見てて連想したのが,漫画「バキ」に出てくる範馬勇次郎と荒木飛呂彦先生の短編「デッドマンズQ」(「死刑執行中脱獄進行中」収録)でした。なんちゅーか「異能者の日常」って感じが。

範馬勇次郎は「地球上最強の生物」であって,アメリカ大統領であろうとそのまま乗り込んでいって殴りつけられる存在です。ジャンパーの主人公も瞬間移動能力者で,どんな障害物も関係ない自由な存在です。

デッドマンズQは「幽霊が殺し屋をやっている」という不思議な設定の短編で,幽霊の日常生活が面白い作品でした。「普通ではない存在の日常」って点で共通してます。

上の二つにあってジャンパーに欠けているのは,異能者の日常というディティールへのこだわりではないでしょうか。範馬勇次郎はときどきわけのわからない行動をとります(「喰らえ!」と連呼するシーンとか)。でも地球上最強の生物だったら変な行動も取るかも,という変なリアルさがあると私は思います。「デッドマンズQ」では帽子を被った人の写真を使って配送業者に偽装したり,町のそこここに現金を隠していたり,幽霊特有のハンデをカバーする行動が予想外でリアルでした。

ジャンパーでは主人公の日常生活があまりに普通すぎる。予想の範囲内すぎる。「普通にお金とってもつまんねーだろ! 世界中で遊びまわってもそんなんすぐ飽きるだろ! 瞬間移動能力者ならではの遊びみたいのを見せてくれよ!」と思いました。

とそんな感じだったのですが,中盤で二人目のジャンパーが出てきたぐらいから面白くなってきました。二人目のほうは分かってる,瞬間移動能力の使い方をわきまえてるって感じで。特に瞬間移動しながら東京の街をドライブするシーンは面白かったです。爽快感あり。

最後のほうがイマイチ盛り上がりに欠けるかなーって思ったけど,全般的には面白かったです。見て損はしませんでした。


【他に連想したもの】
・グレッグ・イーガン短編「貸金庫」(「祈りの海」収録)
  説明はしませんが,すごい設定です。主人公の気持ちが想像できない。
パルクール
  街中をぴょんぴょん飛び跳ねながら移動するやつです。以下のYoutube参照。超自由,超アンチェインです。

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